子どもの発表会の曲はどうやって決めるのだろう。
私はどうだったのだろう…と考えてみます。
小学生の頃からコンクールには何度か出ていましたが、発表会に出た記憶は1度しかありません。
ですから、何を弾くかを決める時、課題曲の数曲の中から選ぶことがほとんどでした。
今の私なら曲の知識がありますし、弾きたい曲もたくさんあります。
大人の生徒さんなら、自分で弾きたい曲を選んでいただくことができます。
レッスンを始めて間もない生徒さんに「何か弾きたい曲ある?」と聞いたところで、帰ってくる返事はだいたい「わからん」か、「エリーゼのために」「子犬のワルツ」のようにとりあえずの有名どころで、まだ手が小さかったりして残念ながら弾きこなせそうにない曲であったり…
私の母親もピアノを習っていましたので、発表会の曲をどうやって決めていたのか聞いてみました。
通っていた教室の先生には何十人も生徒がいて、発表会の曲は先生から渡される曲を弾いていたそうで、そこに選ぶ余地はなかったとのこと。
発表会はピアノを弾く人にとってのハレの舞台ですし、見に来てくださるご家族の方も楽しみにされているイベントです。
ですから、本人が気に入って楽しく弾ける曲を選んで欲しいと思っています。
いつものレッスンよりも少し背伸びをして、それでもきちんと仕上がる曲で、本人に合っている曲。
せっかくピアノを習っているのだから、1曲はきちんとクラシックのピアノ曲を弾いて欲しい…
家の中にある子ども向けの楽譜をまとめました。
そして、楽譜屋さんへ行き、何冊も買ってきました。
素敵な曲がたくさんあります。
音が少なく短い曲でも、弾いてみると案外難しく、弾きこなすのは大変です。
レッスンで私が弾いてみせても良いのですが、お家の方にも聞いてみて欲しいと思い、私の方から何曲か候補をあげて聞いてきてもらうことにしました。
好きか嫌いか、そして弾きたいか弾きたくないか…
好きだけど弾きたくないという曲がある生徒さんが案外多くて少しびっくりしました。
聞くのと弾くのは別ということですね。
この生徒さんにはこれがお薦め!と思って紹介した曲を気に入ってもらえると、とても嬉しいものです。
そして、私が好きな曲が選ばれていないと、ちょっと残念だったり…
小学生の高学年、中学年の生徒さんは、曲が決まってきました。
レベルに応じて時期をみて曲を決めているので、習いたての生徒さんの曲選びは、もう少し先になります。
弾きたい曲があったら、教えてくださいね!