いよいよ、明日が発表会。
今週のレッスンでは、ピアノの屋根を全開にして、譜面台を外しておきました。
レッスンに来るなり、ピアノの中を覗く生徒さん。
ピアノの中を見る機会は意外とないものです。
本番のピアノはもっと長いとお話しました。
私が「長くて大きい」と言ったからでしょうか。
鍵盤も増えるのかと思って心配する生徒さん。
左手の最初の高さを、下から〇個目のドと覚えています。
鍵盤は増えないから大丈夫。
いつもと景色が違い、ピアノの弦が見えたりハンマーやダンパーが動くのがよく見えます。
聞こえ方もいつもと変わります。
譜面台がないので音がダイレクトに聞こえてきます。
部屋の戸を一つ開けて、舞台下手の扉のつもり。
そこから出てきてお辞儀をして、演奏、またお辞儀をして舞台袖へ帰るまで通しました。
お辞儀は大切です。
お客さんは、演奏だけでなく全ての行動を見ています。
どんなに上手な演奏をしても、その姿に突っ込みどころがあると、それがお客さんの記憶に残ってしまいます。
歩き方、お辞儀、座り方、弾く姿勢、演奏…
美しくありたいものです。
曲の前後にはちゃんと手を膝に下ろして一呼吸おくこと、お辞儀の前後にはきちんと前を見て美しく立ち止まること、流れの中の動作にならないように。
お家で登場から退場まで通して練習してもらいましたので、ほとんどの生徒さんが美しく出来ていました。
ご家族の協力に感謝です。
明日が初めての舞台になる生徒さんが何名かいます。
「経験」や「慣れ」は大事です。
曲の仕上がりは、安心して聞けそうな生徒さん、ハラハラしそうな生徒さん、いろいろです。
間違えても、気付いているのは本人と先生だけ。
だから、気にせずに、流れを止めずどんどん続きを弾くことが大切です。
弾き直さずに次に進むというのは、少し勇気のいることです。
弾き直したい気持ちをぐっと我慢して次に進みましょう。
さて、前日の私は…
忘れ物がないか、心配で心配で…