2022年10月20日

≪理想のピアノを探せ!2台目≫ その⑨ 納品調律

納品後の調律に来ていただきました。
グランドギャラリーさんは遠いので、お取引のある県内の楽器店の調律師さんが来てくださいました。
出荷前のお店で見た状態に戻してくださると思っていたのですが、2時間まるまるかけて調律(音程を合わせる)だけをして、これで終了とのこと。

それでは困ります。
全く正常に弾ける状態のピアノではありません。
鍵盤のタッチは不揃い、鍵盤から指を離しても音が止まらない…

直してほしいところを伝えました。
すると今日は調律に来ただけ、グランドギャラリーさんからはそういう依頼で来ているとのことでした。
調律師さんも困惑、私も困惑。

それでも、お願いして時間のある限り見ていただきました。
ですが残念ながら、原因を見つけることができず、何も変わらないままタイムアップとなってしまいました。

グランドギャラリーさんに報告をすると、やっぱり出荷前の状態に戻していただけるのが納品調律とのこと。
私がお願いしたようなことは、納品調律でしていただくべきことでした。

その後、元々お約束してくださっていた、一緒にピアノを選んでくださった調律師さんが来てくださり、2度目の納品調律となりました。
まず、隣のC3と合わせて調律をしてくださいました。


あとは、弾き心地や不具合の改善です。


音色にばらつきがあったり、鍵盤から指を離しても音が止まるタイミングがバラバラになってしまっていたのは、ハンマーやダンパーがすべての弦に均等に当たっていないことが主な原因でした。
出荷前に調律師さん渾身のピアノに仕上げてくださっていたのでしょうが、炎天下の中、遠い所からガタガタと運ばれてきたピアノは、相当なダメージでした。
ハンマーを削ったりダンパーをカットしたり…



手を加えてくださいましたが、それでも何となくまだしっくりこない鍵盤がたくさんあります。
弾いているうちに変わっていくものでしょうか。

音に張りがないのは、ハンマーがまだ柔らかいから。
弦の溝もありません。


そして、整音のためにハンマーにたくさん針を刺されていて、ハンマーが柔らかくなっています。
こればかりは仕方ありません。
弾いていけばだんだん硬くなって、張りのある音に変わっていくはずです。
弾いていくしかありません。

たくさん弾きましょう!


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