2022年10月22日

≪今週のレッスン Vol.254 10/22≫ Summer

レッスンに来るなりピアノを触って遊び弾きをする生徒さん。
YouTubeでBGMとして良く聴く音楽や、以前に弾いた流行の曲、少し上手に弾けるレッスンの曲…
それはそれは、見事に騒がしい音楽です。

レッスン前です。
少し落ち着いて、耳と身体、気持ちを整えて欲しいと思いますが、楽しくピアノを触ってくれているのなら、一概に悪いことでもありません。

ある日、聞こえてきたのは、久石譲さんの「Summer」。
ピアノの鍵盤に光が落ちてくるアプリを使って弾けるようになったそうです。

ピアノを習って数年、そんな反射神経ゲームのようなことせずに、楽譜を読めばいいじゃない?
レッスンの曲にする?と聞くと、嬉しそうに「するー!」と言ってくれました。

翌週、いつもと同じ量の宿題に加えて「Summer」を練習してきた生徒さん。
もちろん、いつもの宿題は疎かになることなく出来ていましたし、「Summer」の進み具合は驚くほどでした。
やっぱり弾きたい曲の練習はたくさんできるものなのですね。
しかも「Summer」を弾いている時の生徒さんの、楽しそうなこと。
表情も明るいですし、音もとてもキラキラしています。

こんなに楽しそうに弾いてくれるのなら、他の生徒さんにも弾きたい曲がないか聞いてみよう!

次の時間の生徒さんにも、何か弾きたい曲がないか聞いてみました。
夏の発表会では少し背伸びした曲の練習を頑張っていたので、他の曲を弾く余裕がありませんでした。
クラシック以外で弾きたい曲がないか聞いてみると、すぐには出てこないけれど明るい曲がいいとのこと。
何か考えてきてもらうことにしました。

翌週、候補が2曲あるとのこと。
YOASOBIの「群青」、Adoの「新時代」の2曲です。
楽譜を見てみると、どちらも素敵に弾けそう。
どちらでも良いですが、本人も決めかねているようです。

悩んで悩んで…

どっちも弾いたら?

どちらか選ばなくてはならないのに決め手に欠けているような消極的なことではなく、どちらも弾きたくて迷っているのです。
それなら、どちらも弾けば良いのです!
弾けば弾くほど楽しいし、上手になる、良いことだらけでしょう。

それに、どちらの曲も、今流行っている曲です。
早く弾けるようにならないと、旬が過ぎてしまうかもしれません。

普段は、クラシックを基本に真面目にレッスンをしています。
いつも弾きたい曲ばかりではいけませんが、たまには良いでしょう。
それに、弾きたい曲があるということは素晴らしいことで、弾きたい時に弾くのが一番楽しいのです。
ピアノは楽しく弾かなければいけません!

【まごいち音楽教室】
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