小学生低学年の生徒さんには、全音の楽譜ではなく、音符が大きく表紙のかわいい楽譜を使っています。
20番までと、いくつかの調のスケール・カデンツ、アルペジオが、オクターブ少なくなって載っています。
ハノンは一通りしたら終わりではなく、何度も何度も繰り返して練習するものですし、その時に必要なものを取り出して練習することもあります。
ですので、20番まで終わった生徒さんも、もう一度1番に戻って、2周目を始めます。
リズム変奏や、調を変えて弾いてみたりと、できることはたくさんあります。
2周目は、前よりも速く美しく弾けるようになっているものです。
さて、生徒さんたち、気付けば高学年。
うっかりしていました。
ハノンを全音の楽譜に変えようかと伝えると、大人の仲間入りだと喜んでくれました。
他の生徒さんにも伝えてみました。
「ハノン、全音の楽譜に買いなおさない？」と提案すると、難しくなるのかと思った生徒さんは、「え？嫌やー！」と…
「いやいや、中身は一緒やで」と、私の全音のハノンを開いて見せますが、音符が細かくなっているのが難しそうに見えたのか、まだ嫌そうな顔。
最初の方を弾いてもらって、やっと承諾してもらえました。
ハノンが全音になり、ブルクミュラーも全音。
そして、全音のソナチネアルバム。
レッスンバッグの中が青色一色です。
もう少ししたら、ウィーン原典版の赤色やヘンレ版の青色、パデレフスキ版のクリーム色…
輸入楽譜でバッグの中がカッコよくなるでしょう。
がんばろう！
