指の体操のようなテキストがあります。
繰り返しがあります。
1回目と2回目の強弱を自分で決めて書いてきてもらいます。
1回目はf(フォルテ、強く)、繰り返しの2回目はp(ピアノ、弱く)と書いてきた生徒さん。
でも、フォルテとピアノの差があまりありません。
生徒さんは「ちゃんとやったで?」と言います。
でも、聞いている人に伝わらなければ、いくらやっていると言い張ってもダメです。
「お母さんに怒られた時に、しまった…悪いことしたな…と心の中で猛反省していても、ごめんなさいを言うまでお母さんは許してくれないでしょ?」と言うと、生徒さんは「確かに」と言ってくれました。
自分の中でいくらやっていても、相手がわかるように示さなければ伝わりません。
それでもう一度弾いてもらいましたが、あまり違いがわかりません。
生徒さんはやっているつもりです。
そうなると、問題は弾き方にあるのでしょう。
フォルテは「いつもより」強く弾こうと伝えてみました。
そうすると生徒さんは、フォルテを頑張って弾きました。
これなら、フォルテがきちんとフォルテに聞こえます。
もしかしたら、音の大きさだけを測れば、あまり変わりがないかもしれません。
でも、一生懸命に強く弾こうとしたその意気込みや弾き方から、強く聞こえるようになりました。
この生徒さん、以前は、fとpを書く時に文字を逆(鏡文字)に書いてくることがありました。
最近、正しく直ったようです。
実は、他にも逆に書いてくる生徒さんがいます。
何故なのでしょうね…