少し前にレッスンを始めた生徒さん。
音を読んだり音符を書いたりするワークブックを宿題にしています。
音符と音名をつなぐ宿題がありました。
宿題のページを開くと、選択肢以上に大量に書かれた線。
そして、その線のほとんどがページ中央の同じような場所で交わっていて、一体どの線がどこに向いているのかわかりません。
遠回りをしたり、ぐるぐるまわったり、自由に動き回っています。
口頭で聞くと、ここがここに繋がると教えてくれて、とても良く理解しています。
これは遊びではなく宿題。
せっかく一生懸命たくさん書いてきてくれましたが、一度全部消して書き直してくるように、もう一度宿題にしました。
いくら自分の中でわかっていても、ワークブックですので、紙の上で先生に伝わるように書かなければ丸はできません。
そんなことを話していたからでしょう。
今週の宿題のページを見ると、とてもわかりやすい線で書かれています。
しかも交わるところ全てに可愛い矢印が書かれています。
「先生がちゃんとわかるように、矢印書いてきたで!」とのこと。
宿題をきちんとする、というよりも、先生が間違えずに音名にたどり着けるようにとの気遣いだそうです。
そう言われると思わず「ありがとう」と私。
いつも話をよく聞いていてくれます。
生徒さんなりに、どうしたら先生にきんちと伝わるか考えた結果なのでしょう。
先生としては、とても嬉しいです。