小学生の生徒さんが弾いている練習曲。
「ながいさかみち」
ドレミファ レミファソ ミファソラ ファソラシ…
ハ長調の音階を4度ずつの上行しながら順番に上がって、また4度ずつ下がってくる曲です。
順調に弾き始めた生徒さん。
うんうん、いい感じ。
ん?
どこまで上がる?
さかみち、長すぎない?
折り返すところを過ぎても上がり続け、結局2オクターブ以上の音域を上がり、上がった分だけ戻ってきてくれました。
元々8小節しかない曲が、倍以上になりました。
「何で?どうしたん?どこまで上がるんかと思ったやん」と言うと、生徒さんは「俺の思いが溢れ過ぎて止まれなかった」と。
なんだかカッコいい理由ですね。
生徒さんは楽譜を見ずに、ずっと手を見ながら弾いていました。
もともと感覚で弾くようなところがある生徒さん。
楽譜をきちんと見ずに、良い感じのところまで上がろうと思った結果、止まりどころを見失ったようです。
楽譜を見るべきです。
見ながら弾いたらきちんと弾けました。
目は楽譜。
この曲なら手は見なくても弾けますね。