2023年11月1日

ルーヴル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館

ルーヴル美術館(Musée du Louvre)


予約時間の2時間前。
ピラミッドの噴水の縁に座って休憩。
やっぱりここも調整中で、水は一滴もなく…


まだまだ早いですが入れるか行ってみます。

地上の入口は人がいっぱいなので、地下の入口へ行きました。
「駄目だよ、予約していない人は地上に並んで」と。
予約の紙を見せると、「入れ!入れ!」と押し込まれ、いつの間にか入館完了。


きちんと見るには数日かかると言われるルーヴル美術館。
広くて展示数も多いので、十分に見られないのは承知の上。



それでも、有名どころは見ておかないと。

「モナリザ」


目が合った!
そしてずっと私を見てきます。
見に来たつもりが、見られているのかも…

冗談じゃなく広過ぎ。
人も多過ぎ。
トイレは少な過ぎ。


夜間開館日とはいえ、時間的にも体力的にも全部は見られません。
作品を横目に見ながら散歩して、せいぜいルーヴルの雰囲気を堪能します。


高い位置にまで絵画が飾られていて、横一列でなく上下にも所狭しと作品が並べられているのが、海外の美術館だという感じです。
順路もないので効率よく見るのが難しいです。


ほどほどにして帰ろうか…
西洋絵画は頑張って見ようと、ふと振り向いたら、ドラクロワのショパン!


ここにいらっしゃいましたか!
お会いできて良かったです。
うっかり見逃すところでした。
完全に背中側でしたので、呼んでくれたのだと思います。


とりあえず今回は、ルーヴル美術館へ行ったということで満足。
美術鑑賞というよりは観光でした。
ですが、やっぱりきちんと作品を鑑賞するためにリベンジする必要がありそうです…



オルセー美術館(Musée d'Orsay)


彫刻が展示されている真っ直ぐに長いフロア。
昔は駅だったのがよくわかる造りです。


大時計に時計台。
オルセー美術館だー!



とにかく、ここも人が多過ぎです。

標題はフランス語表記しかなく、美術には疎くてわかりません。
とりあえずタイトルくらいはわかった方が良いかと、音声ガイドを借りてみました。
パリ・ミュージアム・パスで2€の値引きでした。

音声ガイドが、癖のある日本語と話し方。
聞くのは諦めて、音声ガイドのディスプレイに文章が出るので、それを読みながら見ました。

ミレー「落穂拾い」


ルノワール「ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会」


ゴッホ「星降る夜」


好きな作品や有名どころはちゃんと鑑賞。


あとはゆっくり歩きながら一通り。
ルーヴル美術館よりはきちんと鑑賞しましたが、やっぱりここも、作品を見に来たというよりはオルセー美術館を見に来た!という感じです。

閉館まで見ていたので、お土産屋さんが閉まって見られなかったのが残念です。


オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)
チュイルリー公園にある小さな美術館。



ルーヴル美術館やオルセー美術館のように「美術館を見に行った」ではなく、美術館できちんと作品を鑑賞しました。

モネの睡蓮の連作が見られる部屋。
楕円形の部屋にぐるりと展示された睡蓮。


きっと涙するほど美しいはずなのですが、朝早くに入っても人がたくさんいてやかましい。
ベンチは満席。
静寂とは程遠い足音や話し声。
多くの人が作品と一緒に写真を撮るのに夢中でしたが、人間は、見られる側じゃなくて見る側のはず。
見られるべきなのは作品だけです。

それでも本当に素敵な空間で、湾曲した壁と一体化した横長の景色が素晴らしかったです。
静かだったら更に素晴らしい時間だったでしょう…


オランジュリー美術館は印象派、ポスト印象派の作品が展示されています。
何年か前に横浜でオランジュリー美術館展があり、そこで多くの作品を見ていたようです。
お久しぶりですの作品がたくさん。



ルノワールの「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ」なんて、これで何回目だか…


音楽とは違って、美術作品は本物と偽物が明確。
作品が日本に持ってこられて、本物を見られるのはありがたいけれど、本場で見るのが正しい本物だ!とか思っていました。

けれど、よくよく考えれば、絵画作品の本当の本場ってどこ?

オランジュリー美術館で見た作品、日本で見た作品、どちらも同じ作品。
自分の中での感触も同じでした。
所蔵している美術館で見たから何かが凄いというわけではないようです。


その作品がその美術館のために作られた物ではないのなら、所蔵しているというのは、つまり持っている(だけ)ということ。
所有者が変わることもあるでしょう。
それで作品の内容も価値も何も変わらないのです。
どこにあったって、本物は本物。
美術館と作品はセットではない。

それも行ったから思えたことですね。


パリには本当にたくさんの美術館があって、行きたかったけれど叶わなかったところもたくさん。
ドラクロワ美術館、ピカソ美術館、国立近代美術館(ポンピドゥーセンター)…
ルイヴィトンの美術館も行きたかったです…

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