2023年11月4日

≪今週のレッスン Vol.307 11/4≫ 自分が自分に指令を出す

良いタイミングで弾きましょう。
右手と左手の音が出るタイミングが時々ずれるので、それを揃えたいのです。

「指をコントロールしなければならないよ」と伝えますが、なかなか変わらない生徒さん。
それでもたまに良くなって縦の線が揃うことがあるので、全くできないわけではなさそうです。

伝え方の問題か、理解の問題か…

「どのタイミングで音を出すか、自分で自分の指に指令を出そう」と伝えました。
すると、途端に良くなり、ぴったりと合うようになりました。

「良く聴いて」と私が良く言っているので、もしかしたら、生徒さんは聴いて合わせようとしていたのかもしれません。
確かに聴くことは大切で、それで良くなった部分もあると思います。

ですが、指を動かしてその結果出た音をどれだけ知っても、出た音はもう変えることができません。
この生徒さんの場合、大事なのは音を出すために何をするか。
音が出る前に何をするか。

指が鍵盤を押すタイミングを合わせなければいけません。
この生徒さんには「自分が」コントロールするというところが大切だったようです。

普段の生活の中で何気なしに使える両手、合わせようと思えばすぐにできるような気もします。
気合は必要ですが、ピアノを弾く時には注意深く自分で制御して、意識的に動かしていく必要があります。

いろんな生徒さんがいて、同じような課題があっても、同じ言葉で伝わったり伝わらなかったりします。
原因も様々、改善の仕方も人によって違います。
両手を揃えましょうと言っただけですぐに揃えられる生徒さんもいますし、細かく伝えなければいけない生徒さんもいます。

できないのではなく、伝わっていないということもあるでしょう。
この生徒さんのように言い方ひとつ変えるだけで改善されることもあります。
技術的にできないのか、理解ができていないのか、それも見極める必要がありますね。

【まごいち音楽教室】
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