2024年1月15日

フラフラする私、ディプロマ賞

毎回同じような演奏ができる人のことを羨ましく思います。
どこで弾いても、いつ弾いても、いつも同じように上手。
あの人の演奏は安心して聞いていられる、というような人です。

私の演奏技術は安定しないですから…

もちろん、いつも同じような演奏である必要はなく、むしろ同じでない方が当たり前で自然です。
場所や楽器が変われば演奏は変わるものですし、その場の雰囲気に合わせても変わるものです。
もし、いつもと違う音が1つ出たとしたら、その後はその音に合わせて変わるはずです。
いつもと違う1音を無視していつも通り弾けば、おかしなことになってしまうかもしれません。

ですから、私が理想とするのは、毎回同じ演奏ではありません。
でも、毎回同じ演奏ができる人のことは羨ましいのです。
私には、毎回変える技術があっても、毎回同じにする技術がないからです。

場所も何も関係なくいつもの自分の一番良い演奏をしていつも通り上手に弾く人と、その場で一番良い音楽を求めて失敗する私。
音や音楽を聴きながら演奏しているのは私の方だという自信はありますが、毎回それに良い演奏が伴うというわけではないのが私のダメなところ。

「いつも違う演奏」は、安定した演奏の上にあるべきものです。
そして、毎回違っても、それがいつでも極上の音楽でなければいけません。
ですから、弾くたびに上手だったりそうでなかったり、弾けたり弾けなかったり、毎回バラバラでは困ります。

練習している時に同じことが2回できないと、技術も表現もなかなか進歩しないと思っています。
反復練習の効率は悪いですし、原因と結果を結びつけるのにも時間がかかります。

1回きりの演奏に、1番良い演奏を披露できることなんて、ほぼほぼありません。

さて、先日、また懲りずにコンクールを受けてきました。
予選、本選と無事に通過し、全国へ。


珍しく、自分でも「弾けた!」と思った演奏でした。
結果はディプロマ賞。


うーん、なんか微妙…
一番が良かったなー。
何もいただけない方もたくさんおられる中で選んでいただけたのはありがたいことです。
数年前には、何かの賞にひっかかっただけでも驚きと喜びだったのですが、欲が出てきました。

講評で審査員の先生がおっしゃっていたことです。
毎回同じように弾いてはだめ、会場のキャパシテデイやピアノのコンディションに合わせて、演奏を変えるべきだと。
その場所、その時に一番素敵に聞こえるように演奏しなければならない。
100回弾いたら100回同じに弾けるコントロールの力も必要ですが、それよりも現場でコントロールする力をつけるべきだとのことでした。

毎回が同じ演奏でなくても良い。
毎回が同じ演奏でない方が良い。

それは、上手に弾けることもあればミスをする演奏もあっても良いよ、ということでは決してありません。
ですが、その講評を聴いて、私はとても気が楽になりました。

耳を鍛えつつ、日々の練習ではやっぱりテクニック的に安定したものを目指す必要があります。
臨機応変も全て安定した基礎力の上にできることだからです。
なかなか変わりませんが…

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