中学生になって、勉強や部活もあり、なかなか練習が捗らない生徒さん。
小学生の時から通ってくれている生徒さんです。
一時の習い事ではなく本人の未来のために…とお忙しい中本当に協力してくださるご両親。
本人はそれほど好きそうでもなく、ずっと渋々続けているのだと思っていました。
そうは言いながらもきちんと弾く生徒さんで、合唱の伴奏を弾いたり、発表会ではそれなりの曲を弾きます。
ある日のレッスンで、親御さんから、彼女の生活の中にピアノの練習が普通に入り込んでいるとお聞きして嬉しく思いました。
ピアノが一番!ではないのは元々のことですので、ピアノの優先順位は日々変わるでしょうが、辞めるとか辞めないとかいう選択はなくなったのだと思います。
さて、先日、もっと嬉しいことがありました。
まだ先の事だけれど夏の発表会で何か弾きたい曲はある?と軽く聞いてみました。
すると、ショパンを弾きたいと言ってくれました。
なかなか難しいショパン…
いくつか弾いてみると、それ知ってる!とか言ってくれます。
「華麗なる大円舞曲」や「幻想即興曲」などをあげてくれましたが、弾くにはまだ少し難しいでしょう。
好きな曲なら尚更、無理して苦しむよりも、きちんとそこまでの実力をつけてから取り組んで、素敵に仕上げて欲しいです。
ワルツを1曲弾くと、「それ好きかもー」と言ったあとに「それ弾きたい」と言ってくれました。
今までは与えられた曲を弾くことが多い生徒さんだったので、弾きたいと言ってくれたことがとても嬉しかったです。
発表会の曲は暖かくなってから始めようと思っていましたが、今弾きたいなら…と思い、早速練習を始めることにしました。
弾きたいと思った時に弾くのが一番楽しく練習できるはず。
譜読みは大変ですが、表現力はある生徒さんなので、仕上がりが楽しみです。