レッスンでは、生徒さんにコインを集めてもらっています。
コインは、いろんな場面で集めることができます。
曲を合格してポイントを貯めたり、毎月の「コインチャレンジ」、ステージでの演奏でもコインを獲得できます。
集めたコインでガチャガチャを回したり、欲しい物に交換したりすることができます。
春頃に生徒さんから要望がありました。
れんしゅうカードに全部シールを貼れていたら(1ヶ月毎日きちんと練習を続けられたら)、コインを1枚欲しい、と。
その希望には沿えませんでしたが、つまり、コインを貰える機会を増やして欲しいということですよね?
何が公平なのか考えてみました。
それで、曲を合格したら丸シールを1枚、それが10枚貯まるごとにコインを1枚貰えるようにしました。
厳しいですが、音楽の世界では結果が全てなこともたくさんあります。
たくさん練習したから評価してもらえるなんていう甘い世界ではありません。
少しの練習でコンクールをどんどん通過していく人もいれば、毎日コツコツと頑張ったのに落選する人もいます。
曲がきちんと完成されているか、それが評価の基準です。
ですから、曲を合格したらコインを1枚というのは、公平と言えば公平だと思います。
ですが、音楽には公平でないところもあります。
評価の基準が人によってバラバラだということです。
何を以て合格とするのか。
間違えずに楽譜通りに弾けることなのか、表現力が素晴らしいことなのか…
圧巻の技術力を見せつけられる演奏も存在します。
技術的にまだまだ追い付かないところがあっても凄く魅力的な演奏も存在します。
何をどう評価するのか、人それぞれです。
この場合なら先生である私の匙加減になってしまいます。
レッスンはコンクールや試験ではないので仕上がりが全てではないはずです。
やっぱり努力やその人らしさも評価してあげたい…
1回限りの審査員に向けた演奏ではなく、毎週会う人間同士のことです。
頑張って練習してきたのがわかる演奏や、習得すべきことがきちんとできている演奏には、丸シールを差し上げたいと思います。
それから、軽い理由がもう一つ。
今まで、曲を合格したら好きなシールを1枚選んで、楽譜に貼ってもらっていました。
小さな生徒さんは喜んで選んで貼ってくれるのですが、生徒さんの学年が上がるにつれ、シールに価値を見出せなくなる生徒さんが増え…
ですので、合格シールは廃止です。
春から始まったこの新しい合格シール。
丸シールを10枚ごとにコイン1枚、シール50枚目はコイン2枚です。
早速、50枚の丸シールを貯めた生徒さん。
たくさんの曲を練習してきて次々と新しい曲に進む生徒さんは、貯まるのが早いです。
少しずつの生徒さんももちろんいますが、着々とみんな貯まってきています。
楽しみながら練習に励んで欲しいです。